中古のゲーム機をフリマアプリで買おうとして、出品ページの写真だけ見て「即決」を押しそうになったことはありませんか。届いてから電源が入らない、コントローラーのスティックがすり減っている、そんな話は珍しくありません。中古ゲーム機の売買は、新品を予約するのとは違う注意点がいくつもあります。ここでは出品を探す段階から、手元に届いて動作確認するところまでを順番に見ていきます。
出品ページを見た瞬間に決めない
結論から言うと、写真と説明文だけで購入ボタンを押すのはやめたほうがいいです。中古ゲーム機の状態は、出品者の主観でかなり幅が出ます。「動作確認済み」という一文があっても、何を確認したのかが書かれていないケースが多いからです。
理由はシンプルで、フリマアプリの出品者の大半は個人であり、プロの検品を通していません。電源が入ることは確認していても、内蔵バッテリーの劣化具合や、長時間使用時の熱暴走までは見ていない人がほとんどです。説明文に「バッテリー〇〇%」といった具体的な数値が書かれていない場合、そこはまだ未確認だと考えたほうが安全です。
たとえば携帯型のゲーム機を探していて、写真では傷もなくきれいに見える出品があったとします。値段も相場より少し安い。ここで気になるのが、出品説明の最後に小さく「本体のみ、動作未確認でジャンク扱い」と書かれているパターンです。写真の印象と説明文の情報がずれていることに気づかず購入してしまうと、届いてから「そんなこと書いてあったの?」となります。写真だけでなく説明文は最後まで読む、これが最初の分かれ目です。
ただし、すべての出品者が情報を出し惜しみしているわけではありません。付属品の型番まで細かく書いてくれる出品者もいます。説明が丁寧かどうかは、そのままその人の取引履歴の評価にも表れやすいので、評価コメントの中身まで見ておくと判断材料が増えます。
質問するタイミングと聞き方で結果が変わる
購入前に質問できるなら、遠慮なく聞いたほうがいいです。ただし聞き方によっては返事がもらえないこともあります。
フリマアプリの出品者は、コメント対応に手間をかけたくない人も一定数います。漠然と「状態はどうですか」と聞くより、「セーブデータの初期化はされていますか」「充電ケーブルは純正品ですか」など、具体的に絞って聞くほうが答えが返ってきやすいです。出品者側も、何を聞かれているか分かれば答えやすいからです。
ある据え置き型のゲーム機の出品で、コメント欄に「本体のシリアル番号を教えてください」という質問がついていました。出品者はすぐに写真を追加で載せて対応していました。この一往復があるだけで、購入する側は本体がリコール対象の型番かどうかを事前に調べられます。何も聞かずに買っていたら、届いてから気づいて後悔していたかもしれません。
迷うのは、コメントのやり取りが多すぎると出品者に警戒されて、逆に「他の方に譲ります」と取り下げられてしまう場合があることです。ここは加減が難しいところで、聞きたいことを一度にまとめて送る、感じの悪い言い回しを避ける、くらいの気遣いはしておいたほうが取引がスムーズに進みます。
購入ボタンを押す前に支払い方法を確認する
購入を確定する前に、支払い方法と発送方法の欄は必ず見ておいてください。ここを飛ばすと、あとになって「思っていたのと違う」となりやすい場所です。
フリマアプリでは、匿名配送に対応しているかどうかで安心感がかなり変わります。匿名配送でない場合、出品者に住所が伝わる形になります。個人間取引に慣れていない人は、この点で不安を感じて購入をためらうこともあるでしょう。また、発送までの日数も出品ページに書かれていることが多いので、急いでいるときほどこの欄を見落とさないようにしたいところです。
たとえば「発送まで4〜7日」と書かれている出品を、翌日には届くだろうと思い込んで購入してしまうと、想定より一週間近く待つことになります。子どもの誕生日プレゼントに間に合わせたくて買ったのに、発送日を確認していなかったために間に合わなかった、という話はSNSでもよく見かけます。
支払いのタイミングについても触れておきます。多くのフリマアプリでは購入時に代金が一時的に運営側で預かられ、受け取り評価をしてから出品者に支払われる仕組みになっています。この仕組みがあるからこそ、多少のトラブルがあっても対応してもらえる余地が残ります。逆に言えば、受け取り評価を急かされても、商品を確認する前に評価を確定させるのは避けたほうがいいです。ここは焦らなくて大丈夫です。
発送されてから到着までにやっておくこと
発送通知が来たら、すぐにやることは特にありません。ただ、この待っている間に準備しておくと、届いたときの確認がスムーズになることがいくつかあります。
理由は、中古ゲーム機は届いた直後の初期不良チェックが肝心だからです。開封して数日経ってから不具合に気づいても、出品者や運営に相談しにくくなります。多くのフリマアプリでは、受け取り評価をする前であれば運営に相談できる窓口がありますが、評価をしてしまうと基本的に取引は完了扱いになります。だからこそ、届く前に「何を確認するか」をあらかじめ決めておくと、当日バタバタせずに済みます。
具体的には、充電ケーブルとACアダプターを用意しておく、可能なら別のソフトやメモリーカードも手元に置いておく、というくらいで十分です。ある人は、届いた携帯ゲーム機の充電端子の規格が古く、家にあったケーブルが合わなかったために、その日のうちに動作確認ができなかったそうです。結局、翌日ケーブルを買いに行くことになり、初期不良の申告期限ぎりぎりになってしまいました。届く前に、その機種の充電規格くらいは調べておいてよかったと後から話していました。
例外として、天候や配送業者の都合で到着が予定より遅れることもあります。焦って出品者に「まだ届きませんか」と催促するより先に、配送業者の追跡番号で状況を確認するほうが早いです。追跡番号は発送通知のメッセージに記載されていることがほとんどなので、見落とさないようにしておきましょう。
届いたその日にやる初期チェック
結論として、届いた当日、できれば数時間以内に電源を入れて動作確認をしてください。これを後回しにすることが、中古ゲーム機売買で一番多い失敗の原因です。
理由は先ほども触れた通り、受け取り評価をする前が唯一「取引をやり直せる」タイミングだからです。評価を済ませてしまうと、多少の不具合が見つかっても出品者に返品や返金を求めるのは難しくなります。個人間取引である以上、出品者側にも「評価前に言ってくれれば対応したのに」という感覚があるので、評価は最後の最後まで待つのが基本です。
チェックする項目は、電源が入るか、画面表示に異常がないか、コントローラーやスティックの反応がおかしくないか、セーブデータが初期化されているか、付属品がすべて揃っているか、このあたりです。ここで箇条書きにしておきます。
- 電源を入れて起動するか、起動までの時間が異常に長くないか
- 画面の色ムラやドット抜け、コントローラーのスティックの誤反応がないか
- ソフトを一本挿してセーブ・ロードが正常にできるか
この3つだけでも確認しておけば、大きな見落としはかなり減ります。実際にあった例では、届いた本体の電源は入ったものの、コントローラーの右スティックが勝手に上方向に入力され続けるという不具合があり、届いた日のうちに気づいて出品者に連絡したことで、返金対応になったケースがあります。これが受け取り評価をした後だったら、話はもっとこじれていたはずです。
ここは迷うところですが、動作に問題がなくても外装の傷などで「思っていたより使用感がある」と感じることもあります。写真と実物の印象は光の当たり方でかなり変わるので、多少の傷は許容範囲として受け止めるのか、それとも出品者に伝えるのか、自分の中である程度の基準を決めておくと迷わずに済みます。すべてを完璧な状態で求めると、中古品を買うこと自体がしんどくなってしまいます。

